このところ行政視察や交流、交歓のために本町を訪れる方々が相次いでいる。各方面から高い評価を得ている本町の健康つくりの視察をはじめに、いろいろな目的をもって来町している。
先般も、福岡県前原町の波多江小学校校区の皆さんが地域間の交流を深めようと来町した。新聞等の報道でご存じの力も多いと思うが、これがアイディアに富んだ交流会であった。
波多江小学校は佐敷小学校と姉妹校を提携し27年、学校レベルでの交流は年々深まっているが、地域レベルとなるとさほど交流はなされていない。そこで地域ぐるみのつき合いをと、考え出されたのがサトウキビ収穫体験交流とのことである。
おりしも本町も収穫シーズンであり、農家も大助かり。農家の方を含む前原町の皆さんとあり、簡単なアドバイスで見事にサトウキビの収穫をこなしていた。なか身はちがっても同じ農業を営む同士、交流以上のものを生んでいたようである。
今回の交流アイディア誕生には伏線がある。それは、昨年12月に行なわれた郡民まつりに出品された本町産品の黒糖菓子の存在である。原料となるサトウキビが佐敷町の基幹作物であるならば、その収穫を体験することによって交流を深めようということになったとのことだ。
視察や研修、交流といっても表面だけ、名目だけになってしまうことも少なくない今日、波多江校区の皆さんの熱心な姿勢はぜひ学びたい。 (収入役)