外間では大きな行事を行なう際、その前に必ず「弥勒御迎(ミルクウンケー)」をする習わしがあります。旧暦6月25日(アミシの日)の綱引きの時などにも「弥勒御迎」が盛大に行なわれます。
弥勒は、門(ジョー)の家(門門中の元家)に保管されており、お迎えする時はカギヤデ風の曲を三線で弾き、カリー(吉事の到来を祈る)をつけ始められます。弥勒行列の時は外間にある一本の旗頭を先頭に、弥勒、チンクニンズ(金鼓隊)、舞う人、子供たちと続き集落内をねり歩きます。
旧暦7月17日(ヌーバレー)には、朝から村遊び(ムラアシビ)が行なわれ、弥勒を迎えてシム(平田家)では弥勒踊りと獅子舞が行なわれます。大正10年ごろまでは、各戸回りのエイサーも行なわれており、子供たちを先頭に、青年2人がシュロ縄で巻いたムラガーミ(村所有の甕)を棒で担ぎ、各家庭から酒をもらって回ったということです。