緑のただ中にあってそれぞれの表情もやわらかく、輝くような笑みがあふれていた。これは、先般本町を会場に開催された第13回沖縄県育樹祭の印象である。
私たち人間にえもいわれぬ安らぎを与えてくれるのが緑、とよくいわれる。さらに近年、海水浴ならぬ森林浴ということばをよく聞く。森の緑や草花の緑は、私たちにかけがえのないものを与えてくれる。
今回の育樹祭の会場となったのは、町後背地の丘陵、傾斜地帯である。すでにご承知のように、本町は12年ほど前からデイゴの造林事業を継続してこの傾斜地帯で展開している。町民の森、世界のデイゴ林、将来の産業林、さらに、町土保全とさまざまな要素、意味合いを持たせた造林事業である。
デイゴのほかにもイヌマキはじめ各種の木も近年では数多く植えられてもいる。町民はもとより、県民の憩いの場となっていくのもそう遠い将来のことではないと確信している。
本町のまちづくりの1つが展開されているこの地で、県、育樹祭が開かれたことは私たち町民にとっては喜ばしいことであり、誇りすら感じられるのである。
町制5周年を記念して開いた「まちづくり100日シンポ」でも”輝く緑 あふれる自然”のテーマで、緑の大切さ、緑が生んでくれるアメニティが語り合われた。本町の緑づくりは、これまで長い年月をかけて行なわれて来たのである。その成果が輝いた1日であった。 (助役)