南部の一大活牲化につながる「沖縄のみち自転車道」整備促進住昆大会が先ごろ本町で行なわれた。南部市町村各地から参集した住民の熱気たるやかなりのものであった。
“みち”の実現に対する期待感のあらわれであろう。
「沖縄のみち自転車道」は、いにしえの王朝びとが東御廻いをした道にそったものである。
琉球のかつての歴史、文化を見直したものだ。南部にはまだまだうずもれた史跡、歴史、文化が数多くある、うずもれたというより人知れずあるといった方が適切かも知れない。
“みち”は、それらを訪ね、南部の豊かな自然にふれるのに格好のものとなるにちがいない。
また、自転車道であるから、現在広がっているバイコロジー運動とあいまって健康づくりにも大いに寄与することになる。
歴史と文化の学習にも大いに役立っていくはずである。
産業面では、観光客の目を南部に引きつけることになり、その波及効果は単に観光産業のみにとどまることはないであろう。
住民の願いは、最も必要とするところにそのエネルギーが集中する、その意味で今回の大会は、“みち”の実現に向け大きな1歩を踏み出したことになる。南部がいま1つの願いで一体となった。
さらなる前進へ向け、関係者の今後の尽力はもとより、地域住民の声をさらに反映した“みち”へとしなければならない。
南部の発展、活性化へ向けてスタートは切られた。 (町長)