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個人年金はこんなしくみです

個人年金には確定年金と保証期間付終身年金の2つのタイプがあります。
確定年金 
最も簡単な個人年金のタイプは確定年金と呼ばれるもので貯蓄型の個人年金です。
この年金は給付の支払期間と支払額があらかじめ確定していて、支払期間が満了すれば生存していても支払いがストップする反面、支払期間中に死亡しても残りの期間中は遺族に支払いが続けられることになっています。このタイプの年金は保険のはたらきをもたないため、極端に言えば、たった一人の加入者を対象にしても運営することができます。

貯蓄に保険をプラスした保証期間付終身年金 
生命保険タイプの個人年金に、保証期間付終身年金と呼ばれるものがあります。
この年金は、支払いが始まってから一定の保証期間が定められていて、その期間中に死亡しても残りの期間中は遺族に支払いが続けられます。また、保証期間が終わった後も本人が生きている限り支払いが続けられます。

掛金と利息でまかなう個人年金 
どのタイプの個人年金にも共通しているのは、積み立てられた掛金の元利合計のみによって、年金の支払費用がまかなわれます。さらに運営の事務費や利潤もまかなわなければならない点です。

逓増型の個人年金は物価スライドではありません
個人年金の給付の最も単純なタイプは毎年決まった一定の年金を支給する定額年金です。
この型は給付金支払いが始まってから時間がたつにつれて物価上昇のために年金額の実質価値が減少していくのが難点です。
この難点をいくらかでも解消するために、前もって支払開始の年金を低く設定して、毎年一定の率で年金額が増大するように設計されたのがいわゆる逓増型年金です。
逓増型年金のしくみは公的年金のスライドと一見似ているようにみえますが、実際には、一定の原資を傾斜的に配分しているだけで、逓増型年金と公的年金のスライドとは、もともと異なるものです。

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大分類 テキスト
資料コード 008442
内容コード G000000581-0017
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第146号(1989年9月)
ページ 9
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1989/09/10
公開日 2023/11/26