佐敷町の1人当たりの町民所得は145万8000円で、県下53市町村中21位。
県企画開発部統計課はこのほど昭和61年度「沖縄県市町村民所得」 (試算)を公表しました。
市町村民所得の総額は1兆9172億円で、前年度に比べ5.2%の増加。地域の所得水準の指標となる1人当たり市町村民所得は北大東村が202万円とトップで、那覇市、浦添市が続いています。県平均は160万7000円。
所得内訳の構成比でみると、雇用者所得(給与所得)では粟国村、知念村、豊見城村、財産所得では嘉手納町、伊良部町、北谷町がそれぞれ高く、企業所得では仲里村伊江村、下地町がベスト3となっています。
県では昭和61年度から全市町村の協力を得て市町村民所得推計の作業を進めていましたが、その結果を公表したのは今回が初めて。調査結果は、県経済の地域的分析、地域開発施策の基礎資料として体系的にまとめられ、市町村の財政事情や住民の暮らしぶりなど地域特性を数字で裏付けています。概要は次のとおり。
市町村内純生産 昭和61年度の市町村内純生産は、1兆7858億円で、前年度に比べ5.5%の増加。恩納村をはじめ14市町村が2ケタ台の高い伸びを示していますが、その要因として建設業や製造業の著しい伸びが背景にあった、とされています。
本町の対前年度増加率はゼロ。
市町村民所得の分配 市町村民所得の総額は1兆9172億円で、前年度に比べ5.2%の増加。本町は県平均を0.4ポイント上回る5.6%の仲び率を見せています。 分配所得内訳の構成比をみると雇用者所得(給与所得)では粟国村73.8%、知念村70.4%、豊見城村69.5%、佐敷町69.0%の順となっています。
1人当たり市町村民所得 地域の所得水準の指標となる1人当たり市町村民所得(市町村民所得を総人口でわったもの)をみると、県平均は160万7000円で、前年度に比べ4%(6万1000円)の増加。これを上回ったのは8市町村。
1人当たりの市町村民所得が最も高いのは、キビ作など耕地面積が広い北大東村(202万円)、次いで那覇市(192万2000円)、浦添市(185万5000円)の順。
本町は145万8000円、53市町村中21位となっています。