県指定天然記念物である冨祖崎のハマジンチョウ群落は、真謝川の河ロから冨祖崎川の河ロにかけての海岸沿いにあります。冨祖崎公民館の運動場に隣接しており、先ごろ保護育成のために同群落地を町が買い上げ、植物公園としての整備計画も進行しています。
ハマジンチョウは、九州西海岸から南支那の海岸に分布しています。ハマジンチョウ科に属する常緑の低木で、海岸林内にごくまれに生育する個体数の少ない珍種で、日本では1科1属2種の植物です。
初夏に葉のわきから小さな白っぽい可憐な花(直径2センチ)を1から3個つけます。
葉はやや厚く互生し、長さ6から12センチです。ジンチョウゲに似ているところからこの名がついています。
ハマジンチョウは、字佐敷、兼久、新里の海岸辺りにも自生しており、保護育成によってはまだまだふえる可能性もあります。昭和36年6月15日県指定。