県内各地でのハーリー鉦も鳴り終り、いよいよ夏本番。緑がまぶしいばかりに輝いて見える季節である。後背地の丘陵、傾斜地の緑、前面の馬天港、中城湾の海の碧、本町は自然に恵まれている。
ところで、現在進められている第2次総合基本計画、いわゆるまちづくりであるが、これには、この恵まれた自然を十分に取入れ、生かしていくことを最大限考慮している。マリンタウンプロジェクト構想にのっとった「佐敷シーガーデン構想」もそのひとつの柱である。
高齢化社会のためのリゾート地づくり、施設づくりなど、本町の自然を生かしたシルバーゾーンなども計画されている。ありきたりのリゾート地、保養地づくりではなく、健康の町・佐敷、長寿の町・佐敷という地域特性も十二分に生かしたまちづくりが計画されている。
海岸地域の利用も本町のまちづくりにとって大きな一つの課題である。恵まれた漁場を生かす工夫が求められている。またただ獲るだけの漁業だけでは将来の展望もない。栽培漁業、養殖、さらに、水産加工場の設置なども考えていかなければならないであろう。
観光、レジャー面からは、マリーナ、ビーチなどの施設もほしい。それも、3世代がこぞって利用、楽しめる施設の必要がある。厚生年金休暇センターの完成は、その必要性をもっと高めるであろう。自然を町発展の活力源とする本町の将来を町民こぞって考えたい。(収入役)