交通安全、交通死亡事故ゼロの願いが託された馬天入ロ文差点に立つ交通安全塔。てっぺんに鎮座する鉄板製のシーサー、なかなかの人気者だ。さすが新進気鋭の芸術家が生みの親だけあって、赤信号で停止した車の中からわざわざ見上げるドライバーが目立つ。
どこか大阪万博の岡本太郎氏が製作にあたった「太陽の塔」の風貌にも似ている。シーサーの製作にあたった渡名喜元俊氏は、構想を練る直前に観た「アフリカの彫刻展」の印象が強烈だったと語っていた。
その影響があったのかどうかは当人しかわからないが、素人目で見たところ伝統のシーサーと並んで、いや、それ以上に沖縄の空とマッチしているように思えるのだが。あのひと睨み、悪鬼を追い払うシーサー同様、交通安全に神通力を発揮することであろう。与那原方面を睨み、もう一方は町内にその睨みをきかす。実は、よく見ると交通安全シーサー、前後に顔があるのである。
ところで、あのシーサーの目に注目いただきたい。発見したのである。すでに先を越している方もいるかもしれないが。
丸い目が、見る角度によってウインクしているようだったり、空のブルーがはまってヒージャーミーのようだったりするのだ。実にユニーク、愛嬌たっぷりのシーサー君なのである。
佐敷町の新名物、交通安金シーサーはきょうも下界を……。