なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

佐敷金杜

「水は限りある資源です」という標語を実感する日々が続いている。小雨傾向が続き、今後もまとまった雨は期待できそうにないという。水事情はますます悪化してきている。国や県の管理する各ダムのヒビ割れした湖底の地肌を新聞やテレビの報道でみると、恐ろしささえ感ずる。
私たちにとって「水」は命を支えるもとである。「水」なくして生活は成り立たない。この大切な資源を、私たちは日ごろ無頓着に使用してはいないだろうか。資源としての「水」を肝に命じて見直す必要があるのではなかろうか。
3月末日現在でも本島内の隔日給水が続けられている。一般家庭は勿論のこと、水を多量に使用する各業者は懸命の自衛策を構じている。そんな中で多くの人々が「水」のありがたさをいつになく感じているはずである。その必要性もあわせて。
ここで提起したい。単に自衛にのみ走るのではなく、さらに一歩進めて、節水、有効利用をできる範囲内からはじめるべきではなかろうか。
昔は普通にみられた各家庭での天水の利用。これなども水需要の進む現在にあって、大きな力を発揮すると思われる。雑排水の再利用も考えられる。
「水」を大切にする心は、自然を保護する気持ちにもなっていく。水を汚さない精神にも通じていく。今日の水不足は、天が私たちに「水の大切さ」を示す大きな警鐘をならしているのである。(収入役)

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大分類 テキスト
資料コード 008442
内容コード G000000576-0007
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第141号(1989年4月)
ページ 3
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1989/04/10
公開日 2023/11/26