字屋比久の「上の毛」(イーヌモー)は、部落の聖地といってもよい所です。四つの殿(トゥン)、拝所や二つの御嶽(ウタキ)が集中しています。
屋比久児童公園の隣りに位置し、公園の子どもたちの元気な声の響きとは対照的にひっそりとしたたたずまいをみせています。
旧暦2月、5月、6月のウマチーや6月のカシチーには、多くの門中の人々で賑わいをみせる上の毛ですが、いつもはまさに聖地としての雰囲気をただよわせています。
土帝君もあり、字屋比久の祭祀の中心地ともいえる上の毛の各殿、御嶽の歴史の詳細は不明なものが多いのは事実ですが、代々信仰を集めて来たことからそれぞれ由緒あるものであると考えられます。信仰の地、上の毛はきょうも静かです。