別名、タカサゴアブミ、リュウキュウムサシアブミともいう。テンナンショウ科に属する本種の仲間は球茎をもつ多年生草本で、同属の植物は世界に百五十種産し、東アジアからヒマラヤの温帯域から熱帯まで分布するといわれる。本種に近縁のアマミテンナンショウが奄美、沖縄島に産する。
本種は、奄美、沖縄、石垣、西表、与那国島に産し、稀産。本町では小谷、新里、佐敷、手登根の丘陵傾斜地の石灰岩林床に普通にみられる。
高さ50~70㎝程で、葉身は三裂し、三つの小葉からなり、小葉には葉柄はない。
長さ30㎝、幅10㎝位。長楕円形。花茎は葉より短く、筒状に巻き込む。
鉢植えにして室内栽培可能である。