方言名 バンシルー。樹高三、四mに達する果樹で、屋敷内や原野に植栽されている。若い茎は四角形で緑色。葉は長楕円形で対生する。花は純白で、多数のおしへを持つ。果実は緑色で、熟すると黄白色になる。最近では多くの品種か移入され、味や香りもいろいろあるが、通称シマバンシルーと呼ばれているのが、甘味、酸味、香りとも私たちの好みにあうようである。
南アメリ力原産のシマバンシルーは、いつの時代に沖縄に移入されたかは明らかではないが、相当に古い時代から果物として、あるいは下痢止めとして葉を煎じて服用していたようである。
下痢止めとしての薬効は、年輩の方ならすでに経験済みのはずと思う。