第63回佐敷町議会定例会は、昭和63年9月2日から9月9日までの8日間にわたって開かれました。
山城町長は今9月定例会に昭和62年度一般会計決算など決算認定四件、国保税条例の改正など議案五件および同意案件一件を提出しましたが、慎重審議の結果、十件とも原案のとおり可決されました。
決算は、予算に基づいて町が一年間にわたって行なった収入、支出の集計ですが、一年間の行財政運営について反省し、これからの行財政運営の改善に役立てるために、きわめて重要な意義を持つものです。
昭和62年度の一般会計の決算額は、歳入が23億7977万円で、歳出が23億2233万8千円となっています。審議の中では、地方税の徴収率の向上、使用料の適正化等自主財源の確保を望む声が多く、また歳出面では、行財政の簡素効率化と経費の節減合理化に努めるべきとの指摘がありました。
一方、国民健康保健特別会計の決算審議においては、町の健康づくり事業の成果を評価しつつも、健康づくりに対する町民の意識をさらに高め、医療費の抑制を図ることが望まれていました。また歳入面では、保険税の徴収率のアップが促されていました。
条例関係では、国民健康保険税条例の一部が改正されました。これは、保険税の賦課限度額の引き上げと税率の引き上げ、低所得者層に対する保険税の減額措置の充実を主な内容とするものです。
また同意案件では、固定資産評価審査委員会の委員に瀬底正二さん(62歳)が再任されていました。
9月5日の一般質問には七人の議員が登壇。佐敷-大里連絡線工事や公園周辺の管理問題、国保、マリンタウンプロジェクト計画関連、下水道事業の導入、農業用水の確保、農道整備など、当面する町政の諸問題について活発な議論が展開されていました。