方言名 トゥビランギー、トゥビラ。
県下各島の低地から山地に点在する低木。 雌雄異株。花は黄白色で芳香がある。2月から5月頃咲く。実は球形で径10ないし15ミリ。9から11月に熟し、三、四裂する。中は濃赤色。庭木、生け垣、山羊の飼料、薪炭材に用いる。ヤギの安産飼料としての薬効は顕著である。葉を与えると分娩が早く楽になることから、町内でもよく用いられた。
子供の遊びとしては、果実の中身を集めもみながら水洗してトリモチ(ヤンムチ)を作り、セミやメジロを捕らえるのに用いた。果実は「アン小○の臭さトゥビランギの臭さ・・」といわれるほどに臭いがきつい。これも芳香というか悪臭とするかは各人の好みのようである。