各地で“まつり”まっ盛りである。それぞれ趣向をこらし、さまざまなイベントを組み大々的に展開されている。地域の活牲化を目的としたものが、そのほとんどである。 伝統芸能やマリンスポーツなどを巧みに取入れたものが多く催されている。沖縄の伝統文化、産業振興、地域特牲を内外にアピールする上でこれはかかせないことといえる。
さて、わが佐敷町も「さしきまつり」を開催し、産業、文化、人情を多くの人々にアピールすることになった。先般は、その実行委員会も設立され、本格的な取組みがいよいよ開始された。これまで産業まつり、健康まつり、文化まつりなどのように個個にまつりは行なわれて来たが、より多くの人々の参加と、佐敷町を広くアピールするために、今回のまつり実施となったものである。
多くの町民の皆さんが何らかの形でかかわるまつり、自らの手でつくり上げていくまつり、「さしきまつり」のねらいのひとつはここにあるともいえる。 町民の祭典であり、町の諸産業が一堂に会するまつりである。海邦国体の前夜祭にみられたあの町民の皆さんの
エネルギー、意気の展開、あの雰囲気の再現がめざされている。
多くの町民の皆さんがまつりの成功をめざし、取組みを開始していることと思う。まつりは愛郷心の発露であり、地域の文化活動の源となっていく。「さしきまつり」の成功、定着化に微力ながら努力したい。 (助役)