樹高3から6メートル程になるタコノキ科に属する亜高木。茎は直径15センチ位。茎からは多数の支柱根が出る。葉は幅10センチ、長さ1.5メートル程になる。葉縁には鋭い刺が並ぶ。果実は多数の核果が集まってでき、熟すると黄色くなり、核果の付け根は甘い。葉はムシロ、草履、帽子、畳の表等の原料。支柱根は縄の原料とする繊維を採ったが、今は利用する人もいなくなった。
本町では、築島に立派なアダン林がみられる。その他には、新里、字佐敷、冨祖崎海岸にわずかに自生している。
潮汐の防波堤であり、生活用品の原料として利用された本種も最近は全く利用されなくなったが、海岸近くの街路樹、公園などに植栽したい樹種の一つである。