マリン・タウンプロジェクト構想に沿う形で進められてきた佐敷シー・ガーデン構想がまとまり、さる6月18日午後、佐敷町総合計画審議会(会長・金城清助役)より山城町長に答申がなされました。将来の臨海リゾート、マリンレジャー基地形成をめざした同構想「佐敷リゾート整備構想調査報告書」では、本町の海浜をメインとした自然的条件の最大限の活用が柱になっています。
答申を受けた山城町長は、町民のコンセンサスを得て、より多くの町民の意思の反映した事業としていきたいと語っていました。これまでのまちづくり、今後のまちづくりを生かし、将来のリゾート地づくりを推進していくことがこの日再確認されていました。
以上は、同報告書よりの抜粋。
地区整備の目標
①リゾート拠点の形成
中城湾リゾートエリアの一角として、緑に囲まれた景観と馬天港の美しい湾形を生かし、今後国民的需要の増大が予測されるマリンスポーツ、マリンレジャーと、高齢化社会に対応した健康・増進機能を取り入れた複合型のリゾート拠点を形成する。
②南部観光の立ち寄り拠点
那覇都市圏の近郊に位置する条件を生かして、県民のレクリエーション利用に対応できるものとする。また、特色あるレストラン、休憩施設等を導入し、南部観光ルートの中の立ち寄り拠点を形成する。
③市街地の整備
マリン系施設および健康・増進系施設を中核とするリゾート諸施設を配置することと併せて、将来の町の発展に十分対応できる市街地を整備する。また、この市街地はリゾート地区を支援する役割を果たすものとする。
④海域の保全と活用
海域のリゾート利用については、漁業・水産業の振興および馬天港の港湾機能の拡充との調和を図りつつ進める。
⑤町内各地区との連携
リゾート地区は町の各地区との連携を図り、町全体の総合的な発展に寄与させる。
事業の基本的考え方
町勢の発展とリゾート地の形成というこの事業の目的を達成するため次の四種の部分
事業により事業全体を組立てて、推進することを基本とする。
埋立造成事業―護岸・埋立・粗造成により、新たな土地を造成する事業。
基盤整備事業―道路・公園・上下水道等の公共基盤を整備する事業で佐敷町らしい
個性的なリゾート環境を積極的につくりだす基盤整備を行なう。
一般分譲事業―一般に用地を分譲する事業で、本事業全体の事業収支の要となる事業。
付加価値事業―事業の目的を達成する核となる施設を整備する事業でこの地区全体の
付加価値を高める働きをする事業。