林縁の陽あたりのよいチガヤの中に多い。高さ一から二メートル程にもなる常緑の低木。茎や葉の裏面には褐色の剛毛がある。葉は対生で、卵状楕円形で先端はとがる。表面には粗毛があり、やや光沢がある。五から七本の主脈がある。花弁は五枚で紫紅色。夏季に咲く。果実は食用になる。
沖縄島では中部から北部地域に多く、南部には少ない。酸性土壌地域を好むようで、本町でも個体数は少ないが、台地上の赤土地域に自生する。
本種の仲間には、白花をつけるシロバナノポタンや花の大きい園芸品種も出回っており、鑑賞用に庭先に植栽されているのもよくみかける。奄美以南、台湾、南中国、インド、フィリピンに分布する。