方言名 アカズミーギー、ウマヌタニーギー、高さ十五メートルに達する高木になる。西表島では低湿地の河辺林に多い。大昔は本町の浜崎河両岸にもオオハマポウ、アダン、シマシラキなどと生えていたであろうが、今は、新里、佐敷、外間、冨祖崎などに屋敷林として僅かに残っている。板根の高さが三メートルを越す巨木は、西表島の仲間川の河辺林にある。
方言名は赤の染料として使用したことからの呼び名と、果実の形からであろうがタニよりマク(睾丸)が適当な気がする。昭和初期まで、染料として利用するほかに結核の治療にも用いたというが、その薬効は疑わしい。分布は奄美以南、八重山、台湾、熱帯アジア、ポリネシア、アフリカである。