伝統ある棒術を継承しようと青年たちが本格的な取組みを開始しました。津波古の若い人たちが先ごろより「木曜会」(嶺井時光会長)という津波古棒術保存のための組織を結成し、活発な活動を展開しています。
多くの行事などでその勇壮な演武を披露している津波古の棒術ですが、若い人の継承者がなく、保存が危やぶまれていました。今回の若い人たちの自主的な継承のための活動は、地元津波古はもちろんのこと多くの町民の皆さんにも喜ばれています。
木曜会は、毎週木曜日、津波古公民館などで棒術経験者の嶺井南康さんや外間昌秀さんの指導のもと稽古を続けており、その腕も日ましに上達しています。
若い人たちが伝統を受け継ぐために立ち上がったということ、さらに、毎週、同時刻に
勇壮な棒術の数々が観れるとあって、見学の町民も多く稽古にも自然と力が入っているようです。
伝統ある棒術を盛り立て、自分たちの行事にも生かしていこうという意気込みも回を重ねることに高まり、木曜会のメンバーは棒の返えし方や持ち方、回し方など基本稽古に励んでいます。
大阪での万国博覧会でも披露された津波古の棒術は、今後、若い入たちの力でますます
磨きがかけられることでしょう。現在、基本の稽古に加え、一人棒、二人棒、三人棒などを主に取組まれていますが、近々、四人棒、五人棒などの高度な技にも挑戦することになっています。
木曜会では、さらに多くの会員を募っており、将来的には大ぜいの人たちで行なう「巻チ棒」も復活させたいとの希望を持っているとのことです。津波古公民館の木曜の夜は、若い人たちの熱気がみなぎります。