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海外からの研修団 健康づくりを調査

研修団の皆さんようこそ佐敷町へ―。国際協力事業団主催、日本寄生虫予防会主管による第9回国際寄生虫予防指導者セミナー研修員一行が、2月10日午前、本町を訪れました。
一行は、東南アジア、中南米、アフリカ諸国12カ国の医師や衛生関係者12人に日本側主催者8人。2月7日に来沖、琉大医学部、那覇保健所、県予防医学協会などを訪問研修。佐敷町へは、保健活動における住民参加の育成などを学ぼうと訪れたもの。この日は、沖縄国際センターからタイ国の研修生二人もオブザーバーとして参加しました。
午前9時40分、町老人福祉センターに到着した一行を出迎えた山城町長は、「本町が、たくさんの国の代表者から保健衛生事業を視察していただくことは、大変光栄なことです。この研修を有意義なものとされ、皆様方のご活躍の場で大いにその成果を発揮していただきたいと願っております」と、歓迎のあいさつを述べました。
そのあと、金城助役、志村住民課長、町の保健婦、母子保健推進員らを囲んで研修は行なわれました。本町の健康づくり事業は県内外から高い評価を受けていることもあって、研修員の関心は高く、特に、母子保健推進員の役割や地域での活動などに話題が集中していました。
ランの花で彩られた会場内には、住民検診や健康まつりなどのパネル写真も展示され、
説明に当った當真保健婦に研修員らは活発な質問を浴びせていました。
「佐敷町の皆さんの実践活動を聞いて“やればできる”という自信がわいてきた。ここで学んだ成果を国に持ち帰って生かしたい」と、研修員を代表してインドネシアのナニさんは、決意とお礼の言葉を述べていました。
一行は午後からは、新里の森下昇さん宅と手登根の呉屋新太郎さん宅に足を運び、農業従事の状況や家族の生活などについて学びました。「平均的農家の収入は?」「作物の集出荷体制はどうなっているか」「将来どのような農業経営をめざすか」など意欲的な質問が相次ぎ、中身の濃い民家訪問となっていました。
森下、呉屋両家での心のこもったもてなしに、研修員の皆さんは、それぞれのお国から
持ち寄った土産物を贈り、感謝の気持ちを伝えていました。

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大分類 テキスト
資料コード 008440
内容コード G000000558-0007
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第128号(1988年3月)
ページ 4
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1988/03/10
公開日 2023/11/17