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山内常行高槻市議 母校・佐中で講演

全国でただ一人の全盲議員で県出身の山内常行さんが、1月21日午後、母校の佐敷中学校でミニ講演会を開きました。
山内さんは自らの選挙戦の様子をまとめた本をこのほど出版、その出版祝賀会のため
21日午前帰郷しました。今回の講溝会は、「この機会に母校の後輩たちを激励してほしい」という学校側の強い要望に山内さんが快よく応えて実現したもの。会場の中学校体育館には六百人余の全校生徒、職員がつめかけ「先達に学ぶ」と題する講演に真剣なまなざしで耳を傾けていました。
3歳のころかかったハシカの後遺症で視力を失った山内さんは、その後、沖縄盲学校、大阪市立盲学校でピアノを学び、さらに同志社大学神学部を経て米国に渡りました。ベーカー大心理学科に学んだのち昭和59年4月、大阪府高槻市議補選に立候補し当選。全国で初めての全盲の市会議員となりました。
「社会の片隅の人たちにこそ政治の光は当てられなければならない」という山内さんは、講演の中で自らの足跡を振り返り、人生は〈出会い〉です。私も様々な出会いを通して生かされてきました」と、出会いの尊さを強調し、生徒たちに深い感銘を与えていました。

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大分類 テキスト
資料コード 008440
内容コード G000000557-0011
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第127号(1988年2月)
ページ 6
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1988/02/10
公開日 2023/11/17