なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

栄養教室に学んで ① 家庭の健康を支えるために 新開 富里みどり

台所を預って3年、まだまだ料理は苦手で毎日の食事を作るのは大へんです。私にはまだ幼い子供がいるので、子供のためにも毎日自分なりに栄養のバランスを考えて食事を与えていました。
健康を守るためにも日ごろから献立、味付けなどにも心を配り、栄養のバランスを気にかけていました。
そんなとき、「広報さしき」のカレンダーで栄養教室の存在を知りました。自分もぜひ参加したいと思っていたところ、四月からの教室の募集のあることを知り、今まで悩んでいた栄養のバランスも解決できると思い参加しました。
教室は30代以上の主婦の方が九割を占め、新米主婦の私は講義についていけるか不安でしたが、実習の時には和気あいあいと楽しく、内気な私も一人、二人と話ができるようになりました。いろいろな人達とコミュニケーションがとれ大へん勉強になりました。
私の食事は、ほとんど祖母から教えられたもので、そのまま自分の家庭にとり入れてきました。その食事では、いかに塩分、油の使用量が多いことがわかりました。特に油は味噌汁、煮つけ、なんでも副食には必ず入れており、実習では油を使わず上手に料理できることを学び、反省させられました。
今までできるだけうす昧と気をつけていましたが、実際には後から塩を加えるという感じでした。今回の勉強でそれらのことが再認識できてほんとうに良かったと思います。
栄養のバランスもサイコロを使うと一目瞭然で、食事を作るときも一群から六群の中で一つずつとり入れるようにしています。以前は月に何回かロ内炎ができ、ビタミン不足だと自分勝手に判断し、症状が現れてからあわてて薬を飲んだリ、果物を食べたり対処していました。これは調べてみるとサイコロの三群と四群の野菜が不足です。300グラム以上もとらないといけないことがわかりました。
今までの食生活は、一群と五群に片寄っていました。これまで食べられなかった食品には、勉強によって栄養素が多く含まれていることも知りスンナリと受け入れることができました。
これまでの献立を思い出し書いてみると、二週間程度でくり返しの食事をしており、自分ながらこわくなりました。
栄養教室ではもう少し時間があれば1力月分の献立表を作成し、栄養状態を把握できるまでになりたかったと思います。
「食べる」仕事は1日3回、一生続きます。食生活が悪いと成人病の引き金になることも知りました。先生の「頭で食べる」という言葉も強く印象に残っています。
子供のため、家族のため、自分のためにも正しい食生活をしていれば病気も予防できます。今後これまで勉強したことを復習しながら栄養改善を進めてゆきたいと思います。

地域で経験を生かす つきしろ 当山 トミ子
婦人の健康づくリ推進事業の一環として行なわれている町主催の栄養教室を受講できる機会を得、大へん嬉しく思いました。
また、受講修了者は、地域の推進員として頑張ってもらうとのことで責任も感じました。
育児や家事に追われ、これまで勉強からほど遠い私でしたから、先生の講義を聞きマス
ターできるものか不安でした。しかし、楽観的に物事を運ぶことにし、どうにかついて行けるだろうと考え直しました。
まず私達が学んだものは、基礎的な栄養学でした。次にそれに基づいたバランスのとれた献立の作り方、そして食品衛生学、成人病の基礎知識や予防等、総体的な理論を学びました。
野浦先生の講義も回を重ねることに親近感が湧き、楽しく学ばさせていただきました。そして、私達の得意とする調理実習では「減塩食」や「貧血食」などが2回に分けて学ばれました。さすが皆さん、楽しそうに実習と取組んでいました
化学調味料を使わず香辛料で味を引立てたり、うす味に慣れるための減塩食も調理の
工夫によって結構美味しくいただけることも知リました。
また、レバー料理ひとつにしても、バラエティに富んだたくさんの調理法があることも分りました。
これまでの自分の食生活を振返ってみますと「そこにある材料を使いできるだけ手を抜いて、気の向いた時に手のこんだ料理を作る」といった状態でした。いかに私の食生活がいい加減なものだったか大いに反省させられました。
食生活は、家庭の、家族の健康を支える太い柱です。私達主婦の責任の重さを深く感じました。
教室を受ける前と後では、調理に取組む姿勢も大分変ってきました。
例えば、「朝食にこの材料を使ったので、夕食にはこれ」といった具合で、意識的に考えて調理するようになりました。今後も、1日30品目を目標に努力していきたいと思っております。
これまで勉強してきたことを生かし、地域ぐるみで減塩食、手づくり食の普及をはかっていくことを心に誓っております。

@年金コーナー サラリーマンの奥さん 年金加入の手続きはお済みですか 11@
年金制度改正により、昭和61年4月1日から厚生年金加入者の奥さんは、保険料を納めなくとも所定の手続をするだけで国民年金加入者となります。該当する人で手続がまだの方は、早目に手続を済ませてください。

【該当者】
配偶者が厚生年金に加入し、その扶養となった人。

【添付書類】
 ○配偶者の厚生年金手帳、健康保険証および印鑑。
 ○本人が厚生年金手帳および国民年金手帳を持っている場合は、その手帳。

【注意】
該当してから二年経過後手続した場合は、その経過後の期間は時効となり、納付期間に
算入されません。該当者は早目に手続してくださるようお願いいたします。

昭和45年3月31日までの間に、沖縄に住んでいたことのある方、国民年金の手続が必要です。

【該当者】
 ○大正15年4月2日生まれから昭和25年4月1日生まれまでの方は全て該当者です。
 ○昭和36年4月1日(同日において20歳に達していない者は、20歳に達した日)から昭和45年3月31日までの間沖縄に住んでいた人。

【添付書類】
 ○上記の期間を証明できる住民票の写し、戸籍の附票等の書類
 ○公的年金の加入期間がある方にあっては、その年金手帳または加入確認通知書。
 ○国民年金手帳を持っている方は、その手帳。

【保険料】
ひと月に2,400円

【注意】
 手続して保険料を納めた人と、納めない人とでは次のように老齢基礎年金額(六十五歳)がかわります。
 ○基準 大正15年4月2日生 納めた人  626,500円
                納めない人 467,100円
 (いずれも年額ですが、その差額は150千円となります)

【手続締切は昭和67年3月31日】

ダウンロード
大分類 テキスト
資料コード 008440
内容コード G000000556-0018
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第126号(1988年1月)
ページ 10
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1988/01/10
公開日 2023/11/17