いつもながら師走の声を聞くと身辺にあわただしさが増してくるようである。本年一年は、例年より短かく感じられてならない。ついこの前正月を過したような気がまだ体の片隅みに残っているようなの だ。それだけあわただしい一年間だったのかもしれない。
海邦国体という半世紀に一度の一大イベントがあり、その成功へ向けての諸取組みに追われたせいかもしれない。町民の皆さんも同様の感じをいだいていらっしゃることと思う。
しかし半面、第42回国民体育大会を成功裏に終了せしめたという充実感を味わえた
一年ともなった。町民の皆さんが一体となって取組んだ海邦国体は佐敷町の歴史に大きく書き込まれ、子子孫孫まで語りつがれることであろう。
あらゆる人々が、いろいろな年齢の町民の皆さんが、遠来の選手団、観覧者を迎えるためにさまざまな準備、取組みを行ない、そして、大成功をかち得たのである。町民の皆さんの和と協力体制が生んだ成果である。
あわただしくも、充実感あふれる1987年が残りあとわずかで過ぎようとしている。緑と花・人情、美しい佐敷町づくりも、海邦国体成功への諸取組みとともに、一段と大きく前進した。「まちづくり」は今後も続けられる。今後は、国体成功をかち取ったエネルギーを「まちづくり」にそそいでいただきたい。本年わずかの日々を無事に過し充実の一年の仕上げをもしていただきたい。 (収入役)