前翅長五十ミリ内外の最も普通のアゲハチョウ科の蝶で、周年成虫が見られる。
幼虫はサルカケミカン、シイクワーシャー、その他の柑橘類を食草とし、年数回の発生が見られるようである。大きく緑色をした終齢幼虫をよく見かける。
雄の後翅には、黒地に白斑が横列に並び白帯に見えることから和名が付けられている。前翅の縁にも四角な小さな斑紋が並ぶ。雌には雄の斑紋と同型のものと後翅の白班列の後ろに半月型の赤褐色の斑紋を散らしている個体もいるが、個体数は少ない。奄美大島以南、沖縄、宮古、八重山各島、インド、セイロン、中国大陸南部、台湾、マレー、フィリピンと分布は広い。屋内に迷い込むと不吉を呼ぶとして嫌う地方もある。