方言には方言独特の味があり、標準語ではうまくいいあらわせない言葉が意外に多い。
「カンパチ」「トゥンタチー」「ティーダブイ」など、無理にいい変えるとどうもしっくりしないものである。「ミーチリ」などもその代表的な例である。
戦前、手登根出身の宮城寛勇先生(故人)は佐敷尋常高等小学校に勤めておられたが、
ユーモアたっぷりで、しかも、優しかったので生徒から人気があった。しかしどういうわけかミーチリであった。
腕白盛りの子どもたちが「ミーチリ軍曹、戦ヌ、サチバイ」などと叫んでも怒ることもなくニコニコ笑っておられた。
一年生の読み方(国語)の時間に「ミ、という字のつく言葉にはどんなのがありますか?」との先生の問いに生徒たちはミミ、ミチ、ミカン等と答えた。
先生「もっとありませんか?」するとA君が「先生!ミーチリ」と答えたので教室は爆笑の渦に包まれたとのこと。
「うーん、ミーチリか、ミーチリは上等だよ。先生はディキヤーだからミーチリになったんだよ。だから君達もうんと勉強してディキヤーになりなさいよ」
それまでだまっていたB君が嬉しそうに立ち上がり目の上を指差しながら「先生!私もミーチリ」
先生「?……」
たまたま教室の側を通りかかった石田重光先生、こっそりことの成り行きを見ていた。 「生徒の答えは奇抜で面白かった。寛勇先生の応答はそれ以上でほんとうに素晴しかった」と後に語っていたということである。(真栄城)
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|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008440 |
| 内容コード | G000000554-0005 |
| 資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
| 資料グループ | 広報さしき第124号(1987年11月) |
| ページ | 5 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 広報 |
| 場所 | 佐敷 |
| 発行年月日 | 1987/11/15 |
| 公開日 | 2023/11/17 |