見事な成功をおさめた海邦国体は、私たち町民にとってかけがえのないものをのこしてくれた。やればできるという自信と、お互いの協力と和がいかに大きな成果につながるかという大きな二つのものをのこしてくれた。
大会開催までは、誰しも不安ととまどいを持ったことと思われる。なにしろ半世紀に一度の大イベントであり、他府県から多くの人々を迎えるという大会なのであるから、正直そのようにならざるを得ないであろう。
しかし、フタを開けたら事故もなく、それ以上に予想された働き以外の働きも各所でみることができた。町民の皆さんの自主的な取組みが各地、各所で展開されているのを垣間見ることができた。
選手団の歓迎、共同調理、民泊、そして、試合の応援、どれをとっても町民パワーの爆発を感じられた。遠く沖縄の地を訪れた選手団にとって、これらのできごとは一生の深い思い出となることであろう。
海邦国体は成功裏に終了したが、この成果を今後どのように生かしていくかが、成功をさらに意義深いものにするものといえる。一過性のものに終わらせてしまってはならない。多くの取組み、数々の町民運動は今後とも継続し、まちづくりにひとつひとつ生かしていかなければならないであろう。
町民の皆さんが一致協力してかち得た海邦国体の成功を歴史にとどめ、さらに発展させるためにもそれは必要である。(助役)