タテハチョウ科。前翅長35ミリ内外。雌雄で斑紋が異なる。雌の前翅先端三分の一は黒紫色で、中に長方形の白色が並ぶ。外翅縁は前翅、後翅とも黒紫に縁どられ、中に半月型の白色斑が並ぶ。
俊翅裏面は黄褐色の地に緑褐色、白色、赤褐色の斑点が混在する。
雄は赤褐色の地の中に黒色の斑紋が散りばり、前翅の先端が黒紫に染まることかないので、雌雄の区別は容易である。
成虫は周年みられ、屋敷周辺、畑、林縁に普通に見られる種で、アワユキセンダングサ、ランタナなどの花で吸蜜している。食草はスミレ類。分布は、近畿地万以南の日本各地、韓国、台湾、インド、スマトラ、ジャバと広い。上の生態写真は雌、標本写真は雄。字佐敷にて撮影。