海邦国体まであと 5ヵ月
海邦国体成功へ向けての諸取組みが着々と進められている中、町民運動推進に大きな励みとなる喜びが生まれました。
県内の小、中、高校生を対象に行なわれた海邦国体県民運動図画(ポスター)・書道コンクールにおいて、佐敷町の児童生徒が大活躍したのです。県民運動の普及と高揚を目的としたこのコンクールにおいて町内の子どもたちが優秀な成績をおさめたことは、本町の海邦国体への取組みが進んでいることのあらわれともいえるでしょう。運動の推進にとって大きな力となるできごとです。
本町では、昨年12月に町民運動推進大会を終え、その後各個の取組みが進められ、民泊受入れ家庭をはじめとし多くの町民が様々な形で、海邦国体成功への諸活動を続けています。
環境美化や花づくり、緑の育成など、地域における取組みも一段と進んでいます。子どもたちにもこのような町全体の取組みが、刺激となり、コンクールでの成績となったのかもしれません。
以下は、コンクールの成績。
【図画(ポスター)の部・小学校一年】
最優秀 ・ かかずてるえ(佐小)
優秀 ・ こはつしょうこ(佐小)
優秀 ・ とうまつぐゆき (佐小)
佳作 ・ にしむらしょうこ(佐小)
佳作 ・ いずみくみこ(佐小)
【図画(ポスター)の部・小学校二年】
佳作 ・ 玉城じゅん(佐小)
【書道の部・小学校六年】
優秀 ・ 山城要子(馬天小)
民泊実践記録⑰ 「わかとり国体」鳥取 2
貴重な体験
郡家東区 井上八重子
10月も下旬近くなれば、鉛色の空からひんやりとした季節風が吹きつけます。19日
夕方、鳥取県成年女子ホッケーチーム選手三人を我が家に迎えました。
郡家の町は国体旗がはためき駅前にはアーチも作られ、まさに国体ムードがたかまっています。我が家も玄関に歓迎旗を立てました。プランターにはサルビアが真紅に燃えて、選手を歓迎しています。
受入れるまではいろいろと心を砕き、ああしたらよいだろうか、こうした方がよいではないだろうか等々、痩せる思いでした。案ずるより生むが易しとはよくいったものです。選手を受入れた日から気持ちが楽になりました。
鳥取県の選手の方とはいっても、一人は岐阜県出身の方、一人は山ロ県出身、あと一人は河原町の方でした。ピチピチとした若鮎のような娘さん三人を迎えて、我が娘が帰ってきたような気がして嬉しくなりました。
夜ともなれば雑談に花が咲き時の経つのも忘れるくらいでした。ピアノまで弾いて楽しんでくれました。
いちばん嬉しかったことは、私を「お母さん」と呼んでくれたことです。その声を聞いて、この娘さんたちのために出来るだけのことはしてあげようと、涙がこみ上げてきました。
19日夕方から24日夜まで5日間の滞在でしたが、目に見えない糸で結ばれたような気がいたします。
20日開会式。21日、22日、23日、24日と毎日対戦の応援に会場に駆けつけました。
国体の期間中、秋晴れに恵まれ、ほんとうに素晴らしいことでした。
三位決定戦まで頑張りましたが結局四位、残念でした。チーム全体がとても爽やかな選手ばかりで、若いということは羨ましいと思いました。
縁あって三人のお世話をしてよかったと喜んでおります。彼女たちは寄せ書をしたスティックを記念においていってくれました。「何時までも元気で長生きをしてください」と
サインしてあります。
眼を閉ずれば、三人の顔が浮んできます。広いコートを力一杯走る姿、夜くつろいで話す顔何時までも忘れられない思い出になるでしょう。
民泊が無事終ったのも、区長さんおよび松本さんの家にお世話になって食事の宿をしていただいたこと、その食事を婦人会の方々が、朝早くから夜遅くまで、献身的に料理してくださったおかげと、深く感謝しています。人は一人では生きてはいけません。世の中は助け合ってこそ成り立つものです。こうして大勢の方々の援助で、国体も大成功に終ったのだと思います。
別れに際し「また遊びに来ます」といって手を振った彼女たちの姿を思い出しています。心配していた民泊も、無事その責任を果たしてホッとしました。
見知らぬ人との心和むふれ合いは貴いもの、大へん良い体験させてもらいました。
「近いうちに三人で遊びに行きます」との便りが届き、彼女たちの訪問の日を楽しみに待っているこの頃です。