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栄養改善教室に学んで

第4期栄養改善教室 感想文集『ばらんす」より

食事は健康に直結  津波古 新嘉喜周子
私の実家の母は、高血圧と肥満で毎日頭を悩ませ、薬にたよった生活です。
私もやがて年をとるわけですが母のような老後は迎えたくないと痛切に思っていました。そんな矢先、私の仕事の休みの火曜日に栄養改善教室が開講されるとの連絡を受けたのです。健康のための食生活、という言葉に、早速参加することを決めました。
日ごろ仕事に追われ、ゆったりと食事を考えることのない私は、冷蔵庫のありあわせを手っ取り早く作るだけの毎日でした。
教室で学ぶうちに、食生活がいかに大切で私達の健康と切りはなせないものであるか知りました。
子ども達、主人、母の健康管理が私の手にかかっていると思うと、手を抜かす、作るたびに食事のバランス、塩分、油の量などに気をつけるようになりました。
最近は、子どものころから高血圧、肥満の子が増えていると聞かされショックを受けました。小さいうちから栄養のバランスを考えうす味になれさせ、インスタント食品にたよらず、手づくりの味の塩分をひかえた食生活が大事であることを痛感しました。
味覚は大人になってからは変えるのはなかなか難しく、少し塩分や油分をひかえただけでも敏感に察知します。主人はイカの塩辛が大好物ですが「病気になってからではおそいのよ」と、私は塩分の量の多さを知らせ注意します。
明るい健康な家庭、それは何よりも大切なことです。幸い、教室で学ぶ機会を作っていただき、食生活の大切さを実感することができました。これからも、学んだことを自分の娘に、そして、お店のお客さまに伝えていきたいと思います。

正しい調理ができて  手登根 山城小枝子
栄養改善教室を受講する前は、主人に口うるさく「野菜妙めが油が多い」とかいわれていました。
味噌汁を作っても、薄かったり濃かったり、無駄にすることも多かったようです。
教室でいろいろ学び、野菜妙めも油も塩分もひかえ目にし、味噌汁を作る時も計量カップを使用するようになりました。
栄養面で学べただけでなく、私の場合、魚とかお肉、野菜などを使う料理においてグラムで量をはかり、そして、バランスのとれた調理法を学べたことは、先生方のおかげだと感謝しています。
はじめのころは、子ども達も薄味過ぎるといっていましたが、今では薄味にもなれ、塩分のとり過ぎの怖さも知ってくれ、おいしいといって食べてくれるようになりました。
教室で学ぶ前、子ども達に一週間に一回はラーメン、チキンクリームスープなどインスタント食品をあげていました。今はこれをなくし、あり合せの材料であっても栄養面を考え、手づくりの料理を食べさせております。
おかげさまで、毎日の料理に気をつけて、そして、健康を考えた食事づくりが私なりにできるようになりました。
食品添加物、知らず知らず摂っている糖分のことなど教室では多くのことを学びました。
さらに、栄養、食生活、料理面だけでなく、操体法も学ぶことができ、大へん健康づくりに役立っています。今も操体法は続けており、就寝前に行ない、ぐっすり眠ることができています。朝も気持ちよく起きれ、仕事もとても元気に楽しくすることができています。
体の調子が良く、食事もおいしく、教室を受講してほんとによかったと思っています。

食生活を見直そう  新開 池宮城トヨ子
私が初めて栄養改善教室を受講したのは昨年で、肥満を対象にしたものでした。わが家は、末の子どもと私が肥満傾向にあり、受講を勧められたのでした。
教室に通ってみると、やはり自分の食事に対する無頓着さを思い知らされました。例えば、油の使い方、食品のバランスのとり方、また、味付け等々、とにかく即肥満につながるような食事のとり方でした。教室で学ぶことは、これらを実感させてくれました。
栄養改善教室では、献立の立て方も習いましたので、今はできるだけ一週間分の献立を立ててから食事を作るようにしています。献立を立てると、毎日の食事の仕度の心配も少なくなりました。
私は、肥満度30%ですので、1日の摂取カロリーは1,200カロリーとなります。今は目標1,600カロリーにしていますが、なにしろ今までの食習慣がひどかっただけに、これだけのカロリー分でもすぐにお腹がすいてしまいます。
空腹でイライラし、これが精神的ストレスとなり、つい食べてしまい逆効果となったこともありました。とりあえずご飯をへらし、運動を続け、ストレスをためないようにしています。
肥満や糖尿病の人の食事指導のほか、成人病予防のための食生活のあり方なども教室で学ぶことができました。実習を通し、どの食品をどれだけどのように調理したらよいかなど、とても勉強になりました。
飽食時代の現在、材料も多くなり、食生活の大切さを考えず、自分の好きな料理だけにしてしまい肥満や成人病を招いているのではないでしょうか。
栄養改善教室がわが町でも実施されていることを一人でも多くの方に知っていただき、家庭の食牛活を預かる主婦は進んで参加すべきではないかと思います。私も、学習する中から、わが家の健康、将来をになう子ども達の健康を考え、今後も頑張っていきたいと思います。

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大分類 テキスト
資料コード 008440
内容コード G000000542-0014
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第116号(1987年4月)
ページ 8-9
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1987/04/10
公開日 2023/11/17