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民泊態勢整う、目標戸数達成  町民の理解と協力が美事結実

国民体育大会の成功の鍵を握ぎるともいわれる選手団の民泊は、宿泊施設のない本町にとって国体開催時の大きな課題となっていました。
海邦国体の成功へ向けて、本町においても早くから民泊体制づくりと取組み、協力者を募り体制づくりが進められて来ました。区長会、婦人連合会ほかの団体の協力を得、その体制が整い、昨年9月からは各集落入りの民泊説明会が実施されて来ました。
この間、国体標準献立普及員の委嘱も行なわれ、各方面からの民泊実施態勢づくりが推進されました。民泊推進のための町内各団体の協力、国体町実行委員会の努力が実り、11月末には早くも民泊家庭の目標戸数を達成することができました。
約180名の全国からの監督・選手団を受け入れる70軒の民泊家庭は確保され、今後はその態勢の充実、そして、本町の民泊形式の基本となる共同調理方式の体制確立が強力に進められることになっています。国体標準献立講習会も回を重ねるごとに充実しており民泊実施時にはきっとその味と心が発揮されるものと思います。
本町の民泊家庭の目標戸数確保の達成は、南部地区だけでなく全県的にみても早期達成であり、それだけに海邦国体に対する町民の関心の高さ、協力の大きさを知ることができます。町民運動の推進をはじめ、今後も国体の成功のために多くの町民の力の結集と相互の協力が必要とされます。その意味でも、今回の目標達戊は大きな意義を持つものといえます。
国民体育大会は、単にスポーツの祭典としてだけでなく、全国の人々とふれ合いを持つ絶好の機会です。そのふれ合いの輪の核となるのが民泊です。本町の民泊家庭から海邦国体では、どんなふれ合いが生まれていくのでしょう。

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大分類 テキスト
資料コード 008439
内容コード G000000539-0009
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第113号(1987年1月)
ページ 7
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1987/01/10
公開日 2023/11/17