方言名、アカマター。全長180センチに達する無毒蛇。頭部は黒色、体背面は黒色と茶褐色の横帯を交互に持つ。
喜界島以南、奄美、沖縄各島に生息する。生息域は広い。ハブより敏捷で、性質も荒い。ヘビ、トカゲ、カエル類を好んで食べる。アカマターのいる場所にハブは生息しないというのは全くの迷信である。
アカマターは御嶽、拝所などの守り神として庇護している地方もあるが、多くはハブと間違えてか、見つけると殺してしまうことが多い。野鼠の天敵として活躍しているこの蛇を保護し、生きた殺鼠剤にしたいものである。
昨年の新年号はハブ、今年はアカマタ、蛇の夢は吉、美酒を交わす年に……。