海邦国体開催まであと11ヶ月
10月12日から17日まで6日間にわたって開催された山梨県における「かいじ国体」に、本町から41人の視察団が参加しました。来年の海邦国体にそなえての視察調査は、主会場の甲府市をはじめ少年野球の行なわれた都留市、民泊実施地域の富士吉田市などにおいて実施されました。
本国体の最後の視察調査とあって、視察団は総務企画、接伴案内、競技式典、宿泊衛生、交通輸送の各班に分かれて実地調査を行ないました。なかでも、本町における国体開催時の最大課題である民泊の実施状況を視察調査する宿泊衛生班は、食事から民泊家庭内部、選手の反応など細部にわたる調査を行なっていました。
【視察報告概要】
全般的に「かいじ国体」は、流れはスムーズであり、また、ゆきとどいた施設はおおむね選手団には好評のようでした。
海邦国体において本町が開催地となる軟式野球(少年男子)と同種目の会場地・都留市では、接伴案内、競技式典、交通輸送関係を主に視察調査を実施しました。その中で特に感じたのは、駐車スペースの確保は相当研究の余地があるように思われました。都留市の球場は山あいに設置されている関係もあり、道路状況が余り良くなく時には混雑もみられました。
交通輸送係員は、交通安全推進員、消防団員など600人があたっていましたが、幅員のない道路には相当苦労しているように見受けられました。駐車場には、大学のグラウンドなどもあてられていましたが、本町においてもこの駐車スペースの確保は大きな問題になるものと思われます。
開始式における小学生中心の集団演技は、マーチングバンドを含め209人によって行なわれ、よく訓練された演技は会場に感銘を与えていました。
富士吉田市における民泊の実情調査では、民泊実施家庭の構成員との話し合いをはじめ、共同調理状況の視察などを行ないました。
富士吉田市は、本町の民泊実施計画と同様の共同調理・素泊り民泊を実施していることもあり、視察員には大いに参考になっているようでした。
なかでも、沖縄の民家と家の構造自体のちがいなどが注目され、客室や客間がすでに用意されていること、客用寝具があることも話題にのぼっていました。
さらに、共同調理方式がとられていることもあり、民泊家庭は公民館周辺に集中していることが注目されました。共同調理も班を構成し、分担し行なっていたことと材料も地域住民自身で購入し、新鮮な材料で新鮮な国体料理を提供するという方式がとられており、大へん参考になりました。
歓迎装飾や歓迎式、湯茶接待においては、心を第一にし、華美にならず、選手のコンディションづくりを考えたものとなっていました。いずれの運営も、地域住民の自主的な取組みがあり、今後その面での本町の取組みの必要性を強く感じました。さらに、地域住民と当局とのコミュニケーションのあり方は大いに参考になり、町民、町一丸となった取組みの大切さを知ることができました。