方言名 ティンアタビー。ジムグリ科に属する力エルで、沖縄では1科1属1種。体長3センチ位の小型のカエルである。吻(くちさき)は三角形に尖る。頭部から胸部にかけて左右対称に黒褐色の斑紋がみられ、その形は個体によって変化に富んでいる。
奄美大島以南の琉球列島および、台湾、中国、東南アジアと広い分布域をもつ。
沖縄では海岸林から屋敷林、山岳地の林床の落葉下に広く生息している。夜行性で昼間はあまり見かけないが、雨天の日は比較的よく見かける。池、水田、あるいは、ちょっとした一時的にできた水溜りのような止水域に産卵する。
このティンアタビーの鳴き声は、雨を呼ぶといわれている。