海邦国体開催時の民泊態勢を支えるもう一方の柱である国体標準献立の第1回講習会が9月10日、町農村婦人の家で行なわれました。
この日講習に参加したのは、町の国体標準献立普及地方指導員の皆さん11人と知念村からの4人の方。県の委嘱を受けた専門の調理人(グランドキャッスル、沖縄都ホテル各1人)の指導のもと、標準献立の調理法を学んでいました。はじめは、講師の手さばき、調理を説明を受けながら見学し、次いで各グループに分れて実際の調理に挑戦しました。
国体参加選手のエネルギー源を支える食事をつくるとあって各グループとも真剣に調理に取組み、細部にわたって講師に質問し指導を受けるなど熱のこもった講習会となっていました。
この日の講習で学ばれた献立は「さばの塩焼き」 「ビーフステーキ」 「ラフテー」 「つみ入れ汁」「魚のホイル蒸し」などで、県産品の材料を生かした料理が次々とでき上がっていました。
全国各地からの選手団の味覚を満すための昧付けの工夫や、より美しくみせおいしく感じさせるための盛付けなどが熱心に学ばれました。
講習は、第1線の調理人が講師でもあり、各グループともみごとなできばえとなっていました。第1回目の標準食講習会は大きな成果を上げていました。
ちょっと遅目の昼食時には、それぞれが料理したものを試食し、おたがいにでき上がりを評価し合っていました。この講習会の模様は、町国体実行委員会の手によってビデオテープにおさめられてあり、今後、各地における標準献立の講習会、勉強会の際に生かされることになっています。
午後は、那覇保健所より係官を講師に迎え食品衛生と防疫に関する諸注意を学んでいました。国体開催時、沖縄は食中毒のシーズンでもあり、その面での注意や食品の取扱いなどが熱心に学ばれていました。
この国体標準献立講習会は、9月24日にも開催され、「グルクンのどら焼き」「ソーキ照り焼き」「かぼちゃサラダ」「肉じゃがクリーム煮」「五目煮」などの調理実習が行なわれました。この日も、材料の仕込みから焼き具合い、火の加減など多くのことが学ばれました。
2回目の講習会とあって講師に対する質問も数多く出、よりおいしい食事をつくろうとの熱気すら感じられました。