方言名 サンサナー。6月から8月にかけて出現する最も普通のセミで、宮古島以北に産する。石垣、西表島には別亜種リュウキュウクマゼミ、与那国島にはヨナグニクマゼミが分布する。
センダン、ホルトノキ、ハマジンチョウなどの幹を好んで吸汁する。
夏の朝、日が射しかけるころ盛んに鳴く。日暮れ、土中からはいだす終令幼虫をとらえて、脱皮し成虫に成っていく様子を観察して、生命の不思議さに興味を持ち始めた人は多いであろう。
芭蕉の葉をロート状にし、竿の先に結わえただけの蝉捕獲器は蝉の習性をうまく利用したもので、ハイカラな捕虫網より優れている。子ども達に伝えたい「遊びの知恵」である。