佐敷町における1人当りの療養諸費用額は、毎年、県平均を上回っていましたが、59年度においては、県平均を下回り、60年度も老人分は県平均を下回っています。しかし、老人、一般分においては町全体では25%の増となっており、単年度ごとに変動の激しさを物語っています。
このように変動する医療費をカバーするため、国保には「基金」があり、条例で「月の医療費の3力月分」、本町ですと、6000万円になるまで毎年の剰余金から積立てなければなりません(本町の月平均医療費は2000万円)。今年も6881千円の剰余金から300万円を基金に繰入れました。基金の現在高は、48958干円となっています。
基金は、ガン、心臓病などのように高額の医療費を必要とする場合にとりくずして使うためのものです。
佐敷町では、10年前から健康づくりに取組んでおり、国保加入者の健康も高められています。その結果、国保は健全に運営され、毎年いくらかの剰余金を出していることは、その運営に苦慮している自治体の多発する中、喜ばしいことです。
「自分の健康は自分で守る」という自己健康管理思想の普及、徹底、健康づくり諸活動のさらなる展開が期待されます。