第16回墨滴会西日本展で読売新聞社賞に輝いた
真栄城 和恵さん
可能性、素質には、はかり知れないものが秘められているようです。始めて3年目で金的を射止めたのです。この快挙をなし遂げたのは、佐敷小学校の6年生、前栄城和恵さんです。北九州市立美術館で行なわれた第16回墨滴会西日本展学生の部でみごと読売新聞社賞に輝いたのです。
「3年生のときから始めたんですけど、はじめの内はなんだかめんどうくさいと思っていました。
お母さんがほめてくれるのが励ましになって続けてきました。今は妹も一諸に楽しくやってます。
お習字をやってよかったことは、勉強のときのノートがきれいにつけられるようになったことです。みんなにほめられますし…」 字佐敷公民館での稽古風景はリラックスムード、みんな楽しそうに机に向かっています。和恵さんもその一角で筆をとります。字を整えることが一番難しいという和恵さん、始めて3年目とは思えない筆さばきです。シャンとした姿勢で真白な半紙に、力まずスーッと筆を入れていくさまは、やはり金的を射止めるにふさわしいものが感じられました。
素質に加えて、本人のがんばりそして、周囲の励ましが実った快挙といえそうです。