なんじょうデジタルアーカイブ Nanjo Digital Archives

佐敷金杜

ふるさと意識、愛郷心がうすれ行きつつあるということを耳にすることがある。現代的な風潮だともいわれている。はたしてそうなのであろうか。
町制施行満6周年にあたる6月1日、本町のまちづくりの指針ともいえる「町民憲章」が制定された。公徳心、文化、社会、教育、自然、未来を柱に、5ヵ条の憲章となっている。
これまで本町が進めて来たまちづくりに、町民憲章はひとつのまとまりを与え、また、意識面での柱となると思われる。その意味で、平易なことばで、5ヵ条にまとめられた憲章は、お年寄りから子どもたちまで、町民一丸となったまちづくりを進めていく上で最もふさわしいものではなかろうか。
佐敷町町民憲章の制定と同時に、4つの町花、3つの町木、4つの町花本も制定された。自然が輝く本町を象徴する花、木、花木は、今後より育成、保護され、美しいまちづくりに大いに役立つものと思われる。
まちづくりの指針とシンボルの決定は、町民の和をさらに大きくかたくしていく力となるはずである。
本町を通り、その印象を「花の多い町」とおっしゃった人がいる。国道沿いに多くの花を見ることができるというのである。これらは、ふるさとを愛する心の表れであり、身近な所からのまちづくりが進んでいる証左ではないだろうか。本町には、愛郷心が確実に育っているといえる。(助役)

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大分類 テキスト
資料コード 008439
内容コード G000000531-0004
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第106号(1986年6月)
ページ 3
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1986/06/10
公開日 2023/11/17