河口近くの汽水域や、砂泥底質海岸に生息する。甲幅20センチにもなる大型のワタリガニ科の蟹である。
本州中部以南、熱帯インド太平洋地域に広く分布する。佐敷町の潮間帯は、この蟹の生息地として好条件を備えている。
なかでも、浜崎川河ロの汽水域一帯を中心に広がる泥質底域は、昔からガサミの産地として知られている所である。
潮の満ちかけに活動が盛んになり、小エビ、小魚などの小動物を捕食する。植物食も見られる。魚の骨、頭、鶏肉等を餌に力二網をしかけて本種を捕獲している人は多いが、本町の人は少ない。おそらく海の汚れを気にしてのことだろう。
海をきれいにし、ノコギリガザミの養殖は考えられないだろうか。