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町国体実行委第3回総会 リハーサル大会成功を誓う

6月下旬に開催される第43回海邦国体のリハーサル大会(第8回西日本軟式野球競技大会・1部)の準備の進むなか、佐敷町国体実行委員会第3回総会が行なわれました。5月6日、午後6時の開会にあわせ会場の町老人福祉センターに続々と委員が参集、リハーサル大会、本国体成功への意気が感じられました。
総会では、山城時正町実行委員長が「これまでの取組みを基礎に今後の準備、体制づくりを進めてほしい」とあいさつを述べ、次いで、60年度事業報告があり、60年度決算が承認されました。
続いて、今年度の活動方向、取組みを決める61年度事業計画が示されました。今後のスケジュールや活動、取組みのあり方などの説明がなされ、質議が行なわれました。熱心な討議の結果、事業計画は承認され、また、次いで行なわれた61年度予算も全委員の承認を得ていました。
今総会は、リハーサル大会が間近にせまっていることもあって、大会成功へ向けてのより具体的な取組みも語り合われました。軟式野球のリハーサル大会は、佐敷町、糸満市、那覇市が会場となっており、選手団の移動や歓迎についての話し合いなどが持たれていました。
リハーサル大会はもとより、海邦国体の成功には、町民の協力が何よりも必要であり、また、お互いの意欲が大切であることが確認された総会となっていました。

民泊実践記録⑩ 「わかとり国体」鳥取 
国体が終って 郡家町門尾 谷口友江
軟式少年野球、静岡県焼津チームの17名が来られたのは18日の午後でした。その内の5名がわが家にやって来ました。
この時を1番楽しみにしていたのは、小学5年、4年、3歳の子ども達です。門尾は静岡県チームだとわかってからは、テレビなど静岡の事が出ると一生懸命に見ていました。上の2人はサインをしてもらうといってサイン帳を準備していて、学校から帰るとサインをしてもらいたくてそわそわしています。下の子は部屋をのぞきに行っては喜んでいます。
初めての夕食、材料も分けたらすぐに手伝いの人と2人で料理にかかりました。なんとかでき上がったのを、5人共おいしそうにおかわりをして食べてくれます。〈あっ、良かった。これならやれる〉と思いました。
その日は、選手も私達も興奮して眠れませんでした。
20日の開会式には、家中がテレビに釘付けでした。子ども達も泊まっているお兄さんが写ったので大喜びでした。
次の日の郡家町の開始式もとても良くて、国体とは、こんなにも皆が一生懸命になってするものなのかと感動しました。試合をしている姿を見て胸が熱くなりました。がんばってほしいと願いました。
5日目の最後の夜、選手の1人が、タ食もそっちのけで長男と将棋をしてくれました。皆が見ているし、子ども達はとてもうれしそうでした。
その後、公民館で送別会をして楽しく過しました。静岡へ帰る日の朝は、玄関で写真を撮りました。もうこれで会えないのかと思うとさみしくて、また、料理もしなくてよいと思えば気が抜けてしまいました。
夜、選手のお母様から電話がかかりお礼をいわれ、何もできなかったのにとてもうれしかったです。数日すると、ハガキが次々に来ました。選手の皆さんにも思い出ですが、私達、民泊をした者にも一生の良き思い出になりました。ほんとうに、ほんとうに燃えた国体でした。

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大分類 テキスト
資料コード 008439
内容コード G000000529-0014
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第104号(1986年5月)
ページ 9
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1986/05/10
公開日 2023/11/17