冨祖崎複合生産組合(組合長・仲村安正 組合員5名)では、去る3月の堆肥舎、格納庫の完成により、いよいよ地力増強の取組みを開始しました。
昭和60年度沖縄県新地域農業生産総合振興対策事業により建設し完成されたもので、国50パーセント、県20パーセントの補助を受け実施されたものです。
本事業の目的は、「ススキを主にキビの梢頭部、豚糞尿を原料として堆肥を生産し、畑に投入することにより地力の増強を図り、農家経営の安定に寄与する」というところにあります。
総事業費は、約1300万円で120平方メートルの堆肥舎をはじめ、40平方メートルの格納庫、さらに、トラクター1台、ローダー(バケット付)1台、マニアスプレッター1台、カッター1台もそなえつけられてあります。本事業の実施によって、同複合生産組合の地力増強事業(有機物増投等事業)は一段とパワーアップすることになります。化学肥料等の大量投入により各地で地力の低下がさけばれている今日、冨祖崎複合生産組合の今回の取組みは、町内だけでなく各地の生産組合、農家の注目をあびています。
この堆肥舎の完成は、現在のところ、サトウキビ24・9ヘクタール、野菜1・1ヘクタールの作目別・地目別面積に受益効果を与えるだけでなく、豚280頭に受益を与えると計算されています。