佐敷町の新時代のスタート…と、4月14日午後6時半より、馬天小学校体育館において「国立厚生年金休暇センター誘致祝賀会」が行なわれました。
町民、関係者の協力、尽力によって、新里高台にすでに用地取得も終え、国への譲渡も済んだ同施設は、昭和62年度着工、64年度完成の予定でいよいよ本格的な進展をみせることになります。
10余年来の町民念願の国立厚生年金休暇センター誘致祝賀会とあって、会場は430人余の招待者、参加者で大きな盛り上がりをみせていました。
式典は、外間昌治収入役の力強い開式のことばで始まり、次いで山城時正町長が式辞を述べました。式辞の中で山城町長は「国立厚生年金休暇センターの誘致決定は、町民の皆さんの努力、地主の方々、関係機関の皆さまの絶大なる協力のたまものであり、多くの方々の佐敷町を愛する心が、みごとに結実したものといえます。同センターの建設によって本町がさらに発展するように今後の諸事業を連動させ、本町の自然はもとより南部の自然が生き、産業を振興させる取組みを強力に進めてまいりたいと決意しております。
本日の祝賀会は、佐敷町にとりまして新時代のスタートと申し上げてよいかと思っております」と、南部地域の産業振興、発展につながる同センターの建設意義を強調していました。
山城町長の式辞に続いて、玉城源喜町議会議長が「佐敷町の大きな発展の礎ともなるべき厚生年金休暇センターの建設は、町民はもとより南部地域の住民の念願でありました。今後は、この一大事業を多方面にわたり、活用し、町や南部地域の活性化につなげていきたいと思います」とあいさつを述べ、金城清助役の経過報告にうつりました。10有余年の誘致への取組みが報告され、参加者はあらためて喜びを胸にしていました。
続いて、同センター誘致にあたって絶大な協力と理解をもってあたられた地主代表の森下昇氏(新里区長)と地主会代表の嶺井行賢氏(佐敷町会議員)のお2人に感謝状の贈呈が行なわれました。会場からは大きな拍手が湧きおこっていました。
来賓祝辞では、西銘県知事、下門律善南部振興会長(糸満市長)がそれぞれ登壇、花束の贈呈を受け“町民一丸となっての誘致の成果”を述べていました。
宮城繁教育長の閉会の辞で式典は閉じられましたが、多忙の中この日のためにかけつけられた大城真順参議院議員、仲村正治衆議院議員があいついで祝辞を述べ、式典をさらに盛り上げていました。
祝賀会は、嶺井永湧町老ク連会長の乾杯の音頭で幕が切っておとされ、佐敷中学校吹奏楽部の演奏をはじめに、伊禮秀子紫の会琉舞練場、津波ミヨ舞踊研究所の協力を得て、古典舞踊、民謡踊りの数数が舞台いっぱいにくり広げられました。
祝賀会を彩るにふさわしい町婦人連合会、保健体育レクリェーンョン部の皆さんによる「佐敷音頭」がフィナーレに用意されてありましたが、時間オーバーで踊られなかったのがただ1つ残念でした。