昨年12月4日付の沖縄タイムス紙によると那覇市の姓で最も多いのは「金城」、2位は「比嘉」、3位は「上原」となっている。わが佐敷町ではどうなっているか、調べてみたいと思った。しかし1万人の住民票を調べるのは大変な事なので安易な方法として最近の電話帳から加入者名を数えてみた。
その結果、最も多いのは「宮城」、2位は「知念」、3位「山城」であった。参考までに10位までをあげると次のとおりである。
1位 宮城 101人 6位 城間 68人
2位 知念 100人 7位 平田 61人
3位 山城 85人 8位 仲村 55人
4位 玉城 83人 9位 屋比久 54人
5位 嶺井 73人 10位 津波 49人
那覇の1位「金城」は佐敷では14位、2位「比嘉」は39位、3位「上原」は17位である。お隣の知念村では大城、具志堅、仲里、親川、照喜名等が多い。そのほか石川市では「伊波」「石川」姓、宮古の「砂川」「下地」八重山の「高良」「大浜」等、姓にはある程度の地域性があるようだ。
石川市字山城では「石を投げたら山城さんに当たる」と言われる。字の9割以上が山城姓だというから成程とううなずける話である。
さて、そこで姓の多数を誇りにするが、はたまた、志慶真、貝敷高志武、前粟藏等のように少数でも、その稀少価値を誇るかは、人それぞれであろう。大分県では、あまりにも多い加藤、佐藤姓をなじって『加藤・佐藤の犬の糞』という言葉もあるようだが…(MN)