頭胴長23センチ、前腕長15センチ位。体毛は褐色、頸部から肩部にかけて黄色の毛帯で被われている。
昼間は樹林の茂みの中に頭を下にしてぶらさがっているが、日暮れとともに活動しだす。特に夏期、フクギの実が熟れる頃になると「キィキィ」鳴きながら夜空に飛んでいる姿は平地の屋敷林でもよくみかける。この頃が交尾期である。5、6月ころ1仔を生む。
琉球列島のオオコウモリはオリイオオコウモリ(沖縄諸島)、ヤエヤマオオコウモリ(八重山諸島)、ダイトウオオコウモリ(大東諸島)、エラブオオコウモリ(トカラ列島)の4つの亜種に分類されている。方言名はないようで、単にコウモリと呼ばれている。