紺碧の馬天港と中城湾、白い雲がうっすらと浮かぶ空、佐敷富士とでも形容できそうな須久名森がくっきりと描かれた二十八、九年前の佐敷の絵がありました。大里城跡付近から見おろした佐敷を描いたもので往時の姿を今に伝える貴重な絵といえます。
みごとな円錐形の須久名森をはじめ、馬天港には山原船が何艘か浮び、左手後方には、現西原町も描かれています。
「島瓦のアメリカヤー、コンセットが描かれていますから昭和三十二、三年当時の佐敷ではないでしょうか。新開の埋立地もなく、今とはずい分ちがっていますね」と語るのは、所有者の吉野和子さん(字新開1の307)です。作者は、原田雅夫さんという方で、昭和三十三年ごろに本人からいただいたとのこと。
タテ約六十センチ、ヨコ約ニメートルの大きさの絵には、昭和三十四年の地すべりで無くなってしまった桃原屋取(トーバルヤードゥイ)の集落も描かれており、敗戦後の混乱もようやく落着いた当時の佐敷の姿を伝える貴重な俯瞰図です。
沖縄戦の業火に焼きつくされた緑も回復した佐敷、その中を白く伸びる国道と県道、まさに“ふるさと”という姿を見せてくれる絵です。青い海と緑の丘陵に囲まれた佐敷の自然の美しさがひと目でわかります。
| ダウンロード | https://docs.google.com/uc?export=download&id=1VmIRQeh6XjO12U2SbcLNpoIaiYF1nfzL |
|---|---|
| 大分類 | テキスト |
| 資料コード | 008438 |
| 内容コード | G000000523-0008 |
| 資料群 | 旧佐敷町(佐敷村)広報 |
| 資料グループ | 広報さしき第102号(1986年3月) |
| ページ | 9 |
| 年代区分 | 1980年代 |
| キーワード | 広報 |
| 場所 | 佐敷 |
| 発行年月日 | 1986/03/10 |
| 公開日 | 2023/11/17 |