音楽室に音がない―児童も先生もそれぞれヘッドホンを付け、目の前の鍵盤楽器に向っているのです。静かな教室の児童たちの目は輝き、キーがあざやかな手つきでたたかれます。
佐敷小学校の音楽教室に1月5日設置されたML機器(ミュージック・ラボラトリー)が、その偉力を発揮しています。20台のML機器は、ヘッドホンを除けばオルガンに似ています。しかし、このML機器は、多彩な機能を持っています。バイオリンやフルートそれにタテ笛の三色の音を出せるばかりでなく、グループでの学習や、先生と児童が個別に対話ができるなど、最先端のシステムとなっています。
個別指導によって、児童の個々の能力を高め、全体的な演奏能力や各パートの理解の推進に大いに役立っています。さらに、正確なリズムの修得などにも偉力を発揮している同機です。
現在、四、五、六年生がML機器を使用し音楽を学んでいますが一年後、二年後が楽しみな授業風景となっています。個別学習、グループ学習、アンサンブル、リズム学習、音色の切りかえ、と静かな教室は大いにわいています。