海邦国体開催まで あと20カ月
海邦国体の軟式野球(少年男子)の会場となる新開球場も管理棟建設工事、スタンド整備も着々と進み、その姿を整えつつあります。
このようなハード面での準備に遅れることのないようにと、さる12月36日午後6時より、町老人福祉センターにおいて、国体町実行委の主催で、海邦国体県民運動推進員委属状交付式が行なわれました。
どの開催地においても、その成功の陰の力として評価されている県民運動推進員は、ソフト、ハード両面で大きな役割をはたす人たちです。美化運動からはじまって大会運営の裏方さんまで、その活躍は広く、また、多くの事業に積極的に協力し、国体を成功に導く人たちが県民運動推進員です。
この日は、まず、映画「海邦国体きらめく太陽ひろがる友情」が上映され、実行委員長あいさつの後、委嘱状が一人ひとりに手渡されました。各団体などから推薦を受けた県民運動推進員の皆さんは56人(県下で5千人)。委嘱状とともに、バッヂ、手帳が手渡されました。
委嘱状交付の終了後、沖縄県国体事務局総務企画課仲原昌春課長補佐によって、「海邦国体県民運動推進について」との話がなされました。その中では、海邦国体およびかりゆし大会開催の意義が述べられ、さらに、県民運動をきめ細かく推進するためのポイントなどがわかりやすく語られていました。また、本町のCGG運動の展開が大きく評価され、国体を花と緑で飾るにふさわしい活動のあり方であると語られました。
今回の県民運動推進員誕生によって、民間の偉大な力が本格的に活動開始したことになります。
民泊実践記録⑧ くにびき国体島根
民泊を引き受けて 大東町飯田 浜田芳子
「くにびきに 汗を流して夢はずむ」おじさん、おはさん、お世話になりました―選手が部屋に残した一句と言葉と似絵。
「見知らぬ土地、民泊。はじめての国体出場。子供たちは大きな使命と、一つの不安をもって島根に向かったのに、あたたかい皆様の歓迎と心からのおもてなしに、一生忘れることのできない体験を得て、心も体もーまわり大きくなって帰ってきたようです。島根でのことを話すとき、いつも涙して話してくれます……」と選手の親御さんからの手紙。
県民が総力をあげての国体。
民泊もその中で重要な役割だと引き受けてからの毎日。心の中で大きな負担となっていたが、このような選手や親からのものによって、今は、「よかったなあー」「やれたなあー」と思う毎日である。民泊にあたっては、実行委、民泊協、自治会、班の人々の配慮と応援をいただき、みんなして気持ちよく迎えるための輪が自然発生して、ひろがりをもった。監督や選手も、地域でこんなにしてもらったことはないといっていた。
出迎え、奉仕、慰問、見送り等々……真心こめて展開された。
大東はいい人たち……と、島根を再認識してもらった。郷土料理、米のうまさ、大東茶のうまさ、郷土銘菓の風味、会場でのサービス等々、たくさんのみやげを身につけ、心に入れて帰ったものと思う。
民泊にあたって、多<の心配はあったが、純粋な選手、鍛えた心身で明るい言動の持ち主である選手が〝くつろげる家庭〟と夢中で過した五日間。そのお互いの心が調和して「このふれあいが未来をひらく」の展開となった。美しく咲いた花、色づいた柿、食べた栗とともに、選手の心には、くにびきの炬火がいろいろの形で今も燃えているだろうし、民泊家庭にも、あたたかく燃えつづけているのだ。