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寄稿 いま、なぜ「100日シンポなのか」 町総務課長 与那嶺紘也(前企画室長)

現在も進められております町制五周年記念「佐敷町まちづくり100日シンポジウム」は、昨年10月スタートいたしました。「21世紀を拓く きらめくわが街 佐敷」をメインテーマに、すでに、第一部「イキイキ自然夢ある街を」、第二部「さわやか佐敷健康づくりの展望」、第三部「明日をめざす農業 活性化のために」が開催されました。
それぞれ、総合シンポ、健康づくりシンポ、農業シンポと本町のまちづくりの根幹をなすテーマにそって、町民代表、専門家の皆さんの考え、展望をおうかがいし、様々な分野での取組み等を検討いたしました。そこでは、新たな視点、思いもよらない展望も生まれ、本町の将来像確立にとって大きな力となるものとなりました。
「地方の時代」といわれて久しくなりますが、本町においては〝何をもって地方の時代〟とするかが、この「100日シンポ」開催の趣旨といえます。まちづくりを総点検し、改めるべきところは改め、新しく取組むべきこと、方向を、町民それぞれの立脚点から模索し、町民主体のまちづくりをあらためて始動させようというのが、今シンポの役割といえます。
このようなこと踏まえ、各シンポジウムを開催し、その一つひとつを深化させるために連続性を持たせ、あらゆる面からのまちづくりを進めようというのが「100日」というネーミングの由来なのです。
また、このような中から生まれてくるもの、考えられた諸取組みを生かし、具体化していくための足がかりとしていくという意味も含まれています。
本町には、農・漁協、商工会、老ク連、婦人会、青年会その他多くの団体、グループがあります。これらを構成する一人ひとりが、このシンポに主体的に参加することによって、その意義は大きくなり、さらに深まってまいります。
子どもの眼で見たまちづくりからお年寄りの経験から出てくる意見、様々なものを、まちづくりに反映させていくためのものが、このシンポジウムといえます。各分野の展望、検討を通じ、そしてさらにそれに連続性を持たせ、より詳細にわたって全体像を浮かびあがらせていくというわけです。
佐敷町にとっての〝地方の時代〟とは、町民一人ひとり、各団体を構成する人々が、その内存するふるさとづくりに対するエネルギーを様々な分野において具現させ、主体的にまちづくりにかかわり、新しいふるさとづくりを進めていく時であると解釈いたしております。
「佐敷町まちづくり100シンポジウム」は、その意味で新地平を切り拓く重要なものといえるのではないでしょうか。 自分たちの郷土を、あらゆる面から把握し、そして、新たな方向性を見出していくための糧としていくことによって、このシンポジウムは、より輝きを増し、生きてくるものと思います。

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大分類 テキスト
資料コード 008438
内容コード G000000521-0008
資料群 旧佐敷町(佐敷村)広報
資料グループ 広報さしき 第100号(1986年1月)
ページ 5
年代区分 1980年代
キーワード 広報
場所 佐敷
発行年月日 1986/01/10
公開日 2023/11/09